心書+パステル「風に立つライオン」150322

雄大な
自然を前に
立ちつくす
いのち燃やして
いのち散る
繰り返される
循環の
一部に過ぎぬ
この身すら
いのち燃やせよ
今日生きられぬ
人たちのため

2015年3月に映画「風に立つライオン」を
観たときに書いたものです。


さだまさしさんの歌「風に立つライオン」に共鳴した
大沢たかおさんが映画化を視野に入れた小説化
の提案をしたことで実現した映画です。

この歌自体もモデルがいます。
ケニアから帰国した柴田鉱一郎医師とさだまさしさんが
出会い、彼が語るケニアの話をもとに作られました。

映画は長崎大学の熱帯医学研究所に派遣された
外科医の航一郎が国境近くの赤十字戦傷病院へ赴き、
戦争で傷ついた子どもたちとの出会いを中心に描かれています。

戦傷病院なので戦争で負傷した人たちを治療します。
そこでは患者を救うために腕や足を切断するのも珍しくありません。

そんな過酷な状況の中でも傷ついた患者を
子供たちを励ましながら治療にあたります。

ある日、航一郎は一人でも多くの患者を救おうと
危険な場所へ足を延ばしますがそこで襲撃に合い、、、。

アフリカと言う大自然の中で繰り広げられる生と死。
日本で生まれ育った僕には想像を越えた世界です。

それでも目の前で繰り広げられる生と死に、
そしてその中でも輝きを失わない子どもたちに
目を奪われ映画の世界に引き込まれていきました。

生と死の実感が希薄になった現在の日本。
それがもとで起こるあまりにも軽率で残虐な事件。
年間自殺者は公表では3万人くらいとなっていますが
実際はもっと多いと言う人もいます。

作家の五木寛之さんは著書の中で
いまの日本の状況を「心の内戦」と表現しています。

あなたがなにげなく生きた今日は、
昨日死んでいった者が、
あれほど生きたいと願った明日。

By カシコギ(韓国の小説)より

こんな言葉もあります。

死んでいった人の中には様々な人がいると思います。
人生に絶望して自ら命を絶った人もいるでしょう。
でも明日を生きたいと願って死んでいった人もいます。

その明日は今日を生きている自分たちには与えれれている。
命に保証書はなく自分たちの明日だって実際は分かりません。

夜が明けて陽が昇ります。
それを見れるのは当たり前ではなく新たな命の始まり。
一日一日が新たな始まりです。

日常という視点を変えて、
たまには映画を観るのもいいものですよ。
映画『風に立つライオン』公式サイト