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『どうしてあんたはそうなの!
 少しはお兄ちゃんを見習いなさい!』
 

できるお兄ちゃんとやんちゃで問題児の弟。

いつも優秀なお兄ちゃんと比べられている弟。

『兄弟は似て非なるものなり』

よくあることではないでしょうか。
 

日本の神様、それもかなり有名なあの神様も
同じような経験をしています。
 

しかもかなりやんちゃで素行が悪かったのです。
 

その神様もやがて改心します。
そして、その能力を発揮して
国の繁栄に貢献することになるのです。
 

そんな話をしていきますね。

荒れ狂う神様は天照大神の弟

スサノオノミコトをご存知ですか?
 

『古事記』では須佐之男命、『日本書紀』では素戔嗚尊、
『ホツマツタエ』ではソサノヲと呼ばれています。
 

アマテルカミ(天照大神)の弟です。

このソサノヲ、とにかく問題児でした。
 

乱暴狼藉を働き、周囲を困らせてばかり。

高天原を追放されて出雲の地へ。
 

日本の神話を少し知っている人なら聞いたことが
ある話だと思います。

アマテルカミ(天照大神)の岩戸隠れの原因に
なったことでも有名ですね。
 

神話的な記述では実際の様子はよく分かりません。

ただ少しだけソサノヲの気持ちを汲んであげるとしたら、、、
 

“よくできた兄のアマテルカミと比べられて辛い思い
をしていたところもあるのでは?”

なんて想像を勝手にしたりしています。

『ホツマツタエ』ではどのように描かれているのか

ホツマツタエを研究している『いときょう氏』の
『古代史ホツマツタエの旅 第二巻』を参考にさせて
もらいながらソサノヲの様子を簡単に述べていきますね。

名前の由来と幼少期

彼はソサ国(紀伊の古名)で生まれたのでソサノヲ
と名付けられました。

実名(イミナ)はハナキネ。

とにかく幼少期より困った子だったみたいです。

常に雄たけび、泣き叫んで周囲を困らす。
 

母のイサナミはそのことに心を痛めていました。

そして民を守るためにクマノ宮を建てるのです。

青年になっても相変わらず、ついに捕らえられ、、、

成長したソサノヲはサホコ(後の出雲)の地である女性と
結婚しようとします。
 

しかし、ことを急ぎすぎたのでしょう。
 

兄のアマテルカミの了解を得なかったので破談に
なってしまうのです。
 

ソサノヲはアマテルカミを恨むようになります。
 

田を荒らしたり、アマテルカミの正后ホノコの妹ハナコ
を死に至らしめてしまいます。
 

ハナコが機織りをしていたところ、ソサノヲはなんと
その建物の屋根に穴をあけて馬を投げ入れたのです。
 

逃げようとしたハナコは機織りの器具が体に突き刺さって
命を落としてしまいます。
 

暴れて手がつけられないソサノヲ。

アマテルカミは岩戸に隠れてしまいます。
 

ソサノヲは捕らえられて、死刑になりそうなところを
アマテルカミの正后ホノコの助命により救われるのです。

命からがら追放されることに、、、

そして、ネの国に追放となります。
 

そのネの国で有名なのが八岐大蛇(ヤマタノオロチ)伝説です。
 

『古事記』や『日本書紀』では八岐大蛇(ヤマタノオロチ)
は大蛇として登場します。
 

『ホツマツタエ』では大蛇ではなく悪党の集団という解釈をします。
 

記紀などが神話的な物語として表現しているところを
『ホツマツタエ』はあくまで人間の物語として表現しています。
 

僕が『ホツマツタエ』に共感するのは、こういったところです。
話が分かりやすくて、スッと入ってくるからです。
 

ソサノヲはイナダヒメを守るためにオロチ(悪党の集団)を退治します。

改心してようやく幸せな日々が訪れるも、、、

その後、ソサノヲはイナダヒメと結婚してサホコ(出雲)を
治めることになるのです。
 

サホコ(出雲)の地は繁栄します。
 

その功績がアマテルカミに認められて
『ヒカワカミ』の称号を与えられました。

有名な氷川神社の御祭神はソサノヲです。

氷川神社はこの『ヒカワカミ』からきています。
 

そして、ソサノヲとイナダヒメが暮らしたのが
縁結びでも有名な出雲大社です。
 

『国譲り』はソサノヲの子のオホナムチのときの話です。
 

このオホナムチも能力が高くてサホコ(出雲)の発展に貢献します。
 

しかし発展させたことは素晴らしいのですが、
朝廷をないがしろにしてしまい、、、

 

ここまで『ホツマツタエ』にソサノヲがどのように
記されているのか書いてきましたが、かなり話を
省略しています。
 

もっといろいろなことがあり、歴史に興味がある方なら
きっと好奇心を刺激されることでしょう。
 

詳しく知りたい方は『古代史ホツマツタエの旅 第二巻/いときょう著』を
読んでみてくださいね。
 

『古事記』『日本書紀』で分からなかった記述が
理解できるようになります。

いときょう氏が実際にホツマツタエに関連した地を
旅をした紀行文としても楽しめます。

古代史に興味ある方、日本の歴史について知りたい方に
きっと新たな視点を与えてくれるでしょう。