写真 2017-10-12 12 13 36

野球少年だった小中学生時代

5e8df740fbeeb25f3719642149fae6cd_s

小中学校は野球少年でした。
 

でも、好きで始めたわけではありません。
 

小さい時は身体が弱く、とても内気でした。

そんな私を心配した父が少年野球チームに入れてくれたのです。
 

しかし、打つのも、捕るのも、投げるのも、全てがダメ!!!

バットにはボールが全然当たりません(笑)
 

補欠か、かろうじて試合に出ても打順は9番、守備位置はライトです。
 

もともと好きで始めたわけではないし『はやく野球を辞めたい』と思っていました。
 

そんな私を見かねた父は、練習日以外にも練習に付き合ってくれるようになったのです。

というより、半ば強制的だったというのが正しいですね(笑)
 

自営業だった父は、放課後の時間を練習時間に当ててくれました。

当時はそれが当たり前のように思っていましたが、きっとどこかで仕事のしわ寄せを埋めてくれていたのでしょう。
 

そんなことを知らない私は、

『なんで、放課後に友達と遊びたいのを我慢して練習しなければならないの?』

という氣持ちでいっぱいでした。
 

子どもだから仕方がないと言えばそれまでですが、とにかく、そんな感じで練習する日々が続いたのです。

んっ!?何が起こったの???

154ecf4251a8b7108878b8375ddbf340_s

1年くらい経った頃でしょうか。

確か5年生の終わり頃だったと思います。
 

試合で打席に立つチャンスが与えられたのです。
 

私はいつものように自信なさそうにトボトボと打席に向かいます。
 

『どうせバットに当たらないんだから、、、』

そんなことを考えていました。
 

相手のピッチャーはそんな私に容赦なく投げ込んできます。

正直ビビってました(笑)
 

何球目だったかは忘れましたが、とにかく思いっきりバットを振りました。
 

『んっ!?』

今まで感じたことがないような感触がハッキリと手に伝わってくるのが分かりました。
 

そして、バットを振り切った後、私は打席で茫然と立ち尽くしていました。

今まで感じたことがない感触に、戸惑っていたのかもしれません(笑)
 

チームメイトがしきりに叫んでいます。

『なにやってんだ!?』
『早く走れ!?』
 

前を見ると、打球は相手チームの外野手の間を抜けて、はるか遠くに転がっています。
 

私は無我夢中で必死に走りました。

そして、氣づいたらホームベースを踏んでいたのです。
 

ランニングホームラン!?

私はチームメイトにもみくちゃにされながら、今起こったことがまだ信じられず、夢心地という感じでした。
 

その後、何故かバットにボールは当たるようになりました。

あれほどバッターボックスに立つのが恐かったのに、それもなくなったのです。
 

そして、打順は9番から徐々に上位に上がり、クリーンナップへと変わっていきました。

潜在意識の書き換えとブレークスルー

長々と書いてきましたが、私の努力が報われたことを自慢したいわけではありません(笑)

一体何が起こったのか?
 

もちろん努力が報われたという解釈もできます。

でも、それだけではありきたりの話になってしまうのでつまらないです(笑)
 

今はこんなことを思っています。
 

全然バットにボールが当たらなかったわけですから、

『バットにボールは当たらないもの』
『バットにボールは当たるはずがない』

という思いは意識の深い所、潜在意識まで染みついていたはずです。
 

あの打席で、あのバットがしっかりとボールを捉えた感触が、

『バットにボールは当たらないもの』⇒『バットにボールは当たるもの』

という潜在意識の書き換えを起こしてくれたのではないかと思っています。
 

陸上短距離100m走では、こんな話があります。

まだ、9秒台のタイムを出したことがないときは、誰もが10秒を切るのは無理だと思っていました。
 

しかし、ひとりが10秒を切り、9秒台のタイムを出すと、次々と9秒台のタイムを出すようになったそうです。
 

『100mで9秒台を出すのは無理』⇒『100mで9秒台は出すことができる』

という潜在意識の書き換えが起こったわけですね。
 

私にとっては、『あのバットがボールを捉えた瞬間』が臨界点を超えた瞬間だったのでしょう。
 

大げさかもしれませんが、ちょっとしたブレークスルーと言えるのかもしれません(笑)

11歳と幼いながらも、自身の中で確実に何かが変わったと実感していたからです。

自分の人生を生き切るだけ

IMG-2957

あれから、33年。

それなりに、いろいろな経験もしてきましたし、いろいろ思うこともあります。
 

努力が必ず報われるとは限らない。

人には向き不向きはあるし、憧れだけではダメな場合もあります。
 

AをしたからBという結果になる。
CをしたからDという結果になる。

原因と結果の関連性はそんなに単純ではない場合も多いです。
 

一見、ショックな出来事もどのように転じるか分からない。
一見、ラッキーな出来事もどのように転じるか分からない。

陰極まれば陽にもなるし、陽極まれば陰になることもあります。
 

出会いがあれば、別れもある。

日々起こることは重層的に絡み合い、人生を形作っていく。
 

そして、人生の転機や臨界点はいつくるか分からない。
 

人生は上り坂、下り坂、まさかの物語。

そこには、さまざまな感情や葛藤もあります。
 

でも、その物語は世界の約74億2000万人いるうちで、たった1人しか体験できないものです。

自分ではない違う誰かになろうとせず、自分の人生の物語を生き切る。
 

父が亡くなって、もうじき4年。

ふと昔のことを思い出していたら、出てくる想いを書きたい気分になりました。
 

ほぼ一氣に書いたけど長すぎたかもしれませんね(笑)

読んでくれた人がいたら、ありがとうございます。