日本人に生まれてよかった

「当たり前になっていることはありませんか?」

「忘れていることはありませんか?」
 

生きていること、、、

大切な人がいること、、、

ご飯が食べられること、、、
 

人は「当たり前」と思った瞬間に忘れてしまうことがあります。
 

明日、死ぬかもしれません。

明日、大切な人と会えなくなるかもしれません。

明日、ご飯が食べられなくなるかもしれません。
 

「当たり前」

と感じてしまう事で、影を潜めてしまう「有り難い」という想い。
 
 

そして、これは日本人に生まれたこともそうです。
 

2016年に日本を訪れた外国人の数は、2403万9000人。

これは統計開始以来過去最多の数だそうです。
 

仕事、留学、観光、、、

日本を訪れる理由はさまざまだと思います。
 

しかし、

「これだけの外国人が日本を訪れるということは、それだけ魅力があるから」

と言っても過言ではないはずです。
 
 

でも、それは多くの日本人が忘れてしまっていることだったりします。
 

今年(2017年)で皇紀2677年。

皇紀とは、初代神武天皇が即位した年を元年としたものです。
 

それ以前の歴史も合わせると長い長い歴史を持つのがこの日本という国。

その恵まれた自然の中で育まれた神道、外国から入ってきた仏教、そして山岳信仰や仏教が集合した修験道。

さまざまな思想を、包み込むように受け入れる土壌をもっている稀有な国。
 
 

神伝人(つたえびと)山田祥平さんのイベントに参加すると、毎回思うことがあります。

それは、日本人として忘れていた感覚を思い出させてくれるということです。
 

分かりやすく、腑に落ちるように言語化して

「ああ、やっぱりそうだったんだ」

「日本に生まれてきてよかった」

そう体感させてくれることです。
 

祥平さんのお話は、その土地、その場所で聞くことに意味があります。

体感、感じるということをもっとも大切にしながらも、

それを分かりやすく伝えることができる知識の広さと深さ。

そして、引き出しの多さ。
 

「とにかく分かりやすくて、腑に落ちる」

というのが神伝人(つたえびと)山田祥平さんのお話の真骨頂です。
 
 

今回はそれを高尾山と多摩御陵で体感してきました。

一体それはどんなことだったのか?

なんとなく行くのは勿体ない「世界一登山客の多い高尾山」

744年(天平16年)に聖武天皇の勅令を受けた行基により開山された高尾山。

修験道の霊山でもあるこの山は、いまや年間260万人を超える登山者が訪れます。
 

ミシュランガイドで紹介されてから一気に知名度が広まりました。
 

世界中で登山を楽しむ人は年間700万人と言われていますが、

その中で260万人以上が高尾山を訪れるのです。
 

富士山やエベレストを超えて、世界一登山客の多い高尾山。

登山コースも初心者から上級者までさまざまあるのも魅力です。
 

恵まれた大自然を感じるだけでも素晴らしいのですが、

その歴史や存在意義などを知るとより高尾山を満喫できます。
 

この高尾山という場所は、知れば知るほど奥深く、また日本を感じることができるところでもあるからです。

ツアーの始まりは氷川神社から

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この日は朝から雨が降っていました。

浄化の雨ですね。
 

少し肌寒い中、参拝ツアーはスタート。

まず、高尾山口駅そばにある氷川神社に参拝してご挨拶します。
 

氷川神社は武蔵国一宮です。

東京、埼玉に約200社もあり、大宮に総本社があります。
 

ちなみに武蔵国とは現在の東京と埼玉、そして神奈川県の北東部のこと。
 

御祭神は素戔嗚尊(スサノオノミコト)です。

有名な天照大神の弟ですね。
 
 

まず、祥平さんが御由緒書きを声に出して読みます。

その神社や神様について書かれたことを声に出すことで、その言霊を神様に届けるためです。
 

やはり神様も、自分たちのことを何も知らないで参拝されるよりは、知ってる人が参拝した方が嬉しいですよね。

これは人間同士でも同じだと思います。
 
 

そして、拝殿に行き、素戔嗚尊(スサノオノミコト)についてのお話が始まります。
 

スサノオといえば、ヤンチャで暴れん坊で有名です。

彼の乱暴狼藉が原因で、天照大神が天の岩戸に隠れてしまったことも、ご存知の方は多いと思います。
 

でも今回は、その後のスサノオについての話がメイン。

スサノオはその後、高天原を追放されますが、出雲で八岐大蛇を倒して、クシナダヒメを救い、妻とします。
 

そして、出雲大社の御神祭で有名な大国主命(オオナムチ)との関係についてのお話になります。
 

根の国でスサノオの娘のスセリビメに出逢ったオオナムチ。

2柱の神は一目惚れします。
 

スサノオはオオナムチを蛇や蜂がいる部屋で寝かせたりしますが、

スセリビメが知恵をかしてスサノオを助けます。
 

そして、オオナムチはスサノオが眠っている隙に、髪を柱に結び付けて、

スサノオの宝物である生太刀と生弓矢、天の詔琴を奪い、スセリビメと駆け落ちをします。
 

スサノオは追いかけてきますが、最後に

「お前が持つ大刀と弓矢で従わない八十神を追い払え。そしてお前が大国主、また宇都志国玉神(ウツシクニタマ)になって、スセリビメを妻として立派な宮殿を建てて住め。この野郎め」

と言い放ちます。
 

オオナムチと言えば、兄弟に迫害を受け続けた神様。

従わない神々を自分から盗んだ大刀と弓矢で追い払って、国を治めよと言っているわけです。
 

「言葉は悪いけれど、人情味がある恐いおじさんという感じですね」

と祥平さん。
 

そして、根の国というのは、その名の通り、根っ子から国を治めるような力があるとのことです。
 

古来より高尾山は修験者たちが修行する山。

諸説ありますが、修験者は外国人だったという話もあります。
 

天狗と呼ばれ、とにかく当時でも変わった恰好をして、山々を駆け回るような人たちです。

そんな人たちを収めるために、この地にスサノオを祭ってある氷川神社を勧請したのではないかと、祥平さんは言います。
 

スサノオはヤンチャで暴れん坊だったけれど、それだけ感性豊かで、素直だった。

そして、成長したスサノオは、ならず者に物申すような頼りがいがあるおじさんになったというところでしょうか。
 
 

また、八岐大蛇は「洪水の化身」と解釈されることもあるのだそうです。

その解釈でこの話を読むと、川の氾濫をスサノオが解決したということになりますね。
 

神話はさまざまな比喩や隠喩を含んでいます。

そこから自分なりに感じ取り、解釈することも大切ですね。
 

祥平さんも古事記は音読を勧めています。
 

祥平さんの「縄文古事記」では、縄文シャーマニックドラムと呼ばれる太鼓で打ち鳴らしながら

古事記を一音一音全身で感じながら響かせ合います。
 

古事記を頭で解釈するのではなく、オト(音)でとらえるのが大切なのだそうです。

僕も「風の言霊塾」で体験しましたが、太鼓の響きが太古の記憶を呼び覚ますような感覚を覚えました。
 

頭ではなく細胞や感覚で古事記を理解する、というより感じ取ると言った方がいいかもしれませんね。
 
 

スサノオの新たな一面を知ったところで、みなで参拝してご挨拶します。
 

そして、祥平さんが法螺貝を吹いてくれました。

以前から一度聞いたみたいと思っていましたが、まさか、ここで聞けるとは!?
 

法螺貝の音が高尾山へと響き渡ったところで、いざ高尾山へ。

いざ、薬王院へ向かいます。

雨のためケーブルカーを使います。

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薬王院へ向かう途中にある「六根清浄」の石碑。

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六根清浄(ろっこんしょうじょう)とは、人間に具わっている眼、耳、鼻、舌、身、意の六根を清らかにすることです。

「懺悔、懺悔、六根清浄(さーんげ、さんげ、ろっこんしょうじょう)」

と修験者は歌いながら山道を歩き回るのだとか。
 

それを歩きながら、唱え続けることで自らの心身を清めていくとのことです。
 

そして、いざ薬王院へ。

四天王門をくぐり中へ入ります。

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八大龍王堂

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倶利伽羅(くりから)堂

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そして、大本堂、飯縄権現堂へと。

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高尾山と言えば、有名なのが薬王院です。
 

行基が開山したとき「薬師如来」をご本尊としていましたが、

中興の祖と言われる俊源大徳(しゅんげんたいとく)によって「飯縄大権現」を勧請します。

それ以来、「飯縄大権現」をご本尊としています。
 

「飯縄大権現」は長野県の善光寺の北にある飯綱山、戸隠山一体が発祥です。

飯綱山、戸隠山は修験道の始祖、役小角(えんのおずの)、

またの名を神変大菩薩によって山岳修験道の基礎が開かれた場所。
 

そんな薬王院のご本尊「飯縄大権現」』ですが、

もともとのご本尊「薬師如来」の力がないわけではないと祥平さんはいいます。

その力もまた、この高尾山を守ってくれているのだそうです。

日本は神道や仏教、修験道などさまざまな思想が習合する国です。

どれか1つだけ見ていても理解できない面もあります。

祥平さんは、さまざまな面から多角的に見て、考え、感じ取っているので、とても引き出しが多いです。
 

真理はひとつです。

しかし、そこへ至るルートはたくさんある。
 

この高尾山も登山ルートはたくさんありますが頂上はひとつ。

どれかひとつが絶対と限定せずに、さまざまなルートから多角的に見て、考え、感じ取る。
 

そもそも祥平さんは神話や祝詞を自分で作ってしまうような人です。

解釈はあくまで自由というのが彼の基本的な姿勢。
 

でも、自由と言うと荒唐無稽になってしまうこともありますが、

彼の場合、その背景に確かな知識があるからこそ的を射るものにもなります。
 

そして、神話は、ひとりひとりの人生に投影できるものだと言います。

僕たちひとりひとりが人生の創造主であれば、それぞれが新しい神話を紡いでいくものだとも。
 

点と点がつながり線となり、線と線がつながり面となる。

そして、面と面がつながり立体となる。
 

物事は多角的、重層的に捉えられる方が理解と体感は深まります。

ひとつしかない真理もまた観えやすくなってくるからです。
 

そして、多角的、重層的に捉えられるからこそ、さまざまな人へと分かりやすく伝えることもできます。

神伝人(つたえびと)山田祥平さんは、それができる人なのです。

参拝を終え、みなで法螺貝を吹く?

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参拝後に祥平さんが法螺貝を吹いてくれました。

その後、みんなに吹かせてくれることに!?
 

祥平さんからコツを教わりますが、これがなかなか難しいです。

でも、中には見事な音を出した方もいます。
 

法螺貝は波動調整装置なのだとか。

波動を音として響かせるものなのだそうです。
 

そして、みなで吹いていると、霧が少し晴れて明るくなってきたのでビックリ。
 

再びケーブルカーに乗り、下山します。

浄化の雨の中、3時間くらいでしょうか。

みなで高尾山の自然や歴史を大いに体感してきました。
 
 

さて、ここで終わりではありません。

この後に向かったのが、今回のツアーのメインの場所でもある大正天皇、貞明皇后、昭和天皇、香淳皇后の4陵がある多摩御陵(武蔵陵墓地)です。
 

時間もかなり押しています。

見学時間は16時まで(入場は15時半)。
 

はたして間に合うのか!?(笑)
 

短いお昼休憩を挟み、多摩御陵へ向かうバスに足早に乗り込みます。

神伝人(つたえびと)祥平と参る『高尾山薬王院~多摩御陵参拝ツアー』~その弐