「生命の言葉」の十二月版、今上天皇の御製

IMG-4888

12月1日のおついたち参りのときに神社から頂いてきた「生命の言葉」の十二月版には今上天皇の御製(和歌)が載っていました。
 

吹きすさぶ
海風に耐へし
黒松を
永年かけて
人ら育てぬ
 

この歌は平成18年9月に今上天皇が北海道の襟裳岬を御視察されたときに詠まれたものです。
 

生命の言葉は月ごとにさまざまな方の御言葉が載っていて、神社へ行くたび目にします。

今日はなんとなく氣になったので持ち帰り、いろいろと調べてみました。

襟裳岬が黒松の森となるまで、、、

現在の襟裳岬は強風が吹いても倒れない黒松が岬を覆っていますが、昭和の頃には赤土だらけの砂漠のようになった時期がありました。

というのも、明治に入り住宅用や燃料用の木材のために豊かだった森林が次々と切り倒されてしまったからです。
 

強風や雨で、容赦なく海へ流れていく赤土によって、海は赤く濁り、魚や昆布は徐々に姿を消してしまうという事態に。

年間かなりの頻度で強風が吹きすさぶ襟裳岬では、種を植えてもすぐ吹き飛ばされてしまうので、その対抗策として提案されたのが「ゴタ」という乾燥させると粘着力が出てくる雑海藻でした。
 

その「ゴタ」で種を覆うことにより、芽を出し、緑化の安定を得られるようになったところに植えられたのが歌に出てくる「黒松」です。

襟裳岬が黒松の森として蘇るのにかかった歳月は半世紀もかかりましたが、その様子を今上陛下は御製(和歌)として詠まれたのですね。
 

御視察に訪れた天皇陛下は、ご説明のために乾燥したゴタを見せられると、濡れて腐ったゴタをあえて見たいとおっしゃり、匂いがきつくてベタベタするゴタを軍手も使わずに素手でお触りになられたそうです。

ご多忙を極める天皇陛下のお仕事と宮中祭祀

神社で頂いた「生命の言葉」の裏には天皇陛下が年間で行われる「宮中祭祀」も載っています。

IMG-4889

IMG-4890

IMG-4891

IMG-4892

意外と知られていないのですが、テレビなどで報道されるご公務は天皇陛下のお仕事のほんの一部なんですよね。
 

憲法で定められている「国事行為」以外にも被災地の訪問や歌会始、園遊会などの一般公務があり(国事行為の何倍も)、その他にあるのがこの「宮中祭祀」と呼ばれるものです。

その数は元日の四方拝に始まり、年間24もあります。
 

生前退位のご会見で「体力の低下を覚えるようになった」と言われるのも無理がないくらいの膨大な仕事量をこなしていらっしゃるんですよね。
 

と私も偉そうに書いていますが(笑)、このような天皇陛下や皇室のことを詳しく知るようになった(知ろうと思った)きっかけは、昨年2回参加した「勤労奉仕」でした。
 

ご会釈のときの感動は、まさに体感に勝るものはなしとしか言えません。
 

たくさんの情報を知っていても、実はそれは知っているつもりだったと氣づくことばかりです。
 

古代ギリシャの哲学者ソクラテスは「無知の知」、「真の英知とは自分が無知であることを知ることにある」と言いましたが、現代の私たちは頭だけで知っていることが知だと勘違いしているところがありますよね。
 

きっと、本当の知とは、地(知)にしっかりと足をつけるくらい自らに落とし込んだものではないかなと思います。
 

「自分は本当は何も知らなかったんだ!」

と素直に認める勇氣と潔さが本当の叡智を体得できる道なのかもしれませんね。
 
 

勤労奉仕は本当に素晴らしい体験で、そのときの感動と合わせて天皇や日本のことについて書いたのが下記の記事です。
 

書いたのは1年半前で、あれからホツマで学びを深めたり、いろいろと経験しているので、今読むと物足りないと感じることもありますが、当時の自分自身が感じたままの文章を改めて読み直し、今と照らし合わせるのも面白いですね。
 

勤労奉仕とは?

天皇とは?

日本とは?
 

いろいろと書いていますので、もしよかったら^^

皇居勤労奉仕があなたの人生観を変える理由