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えっ、どういうこと?

東京都と言えば、世界最大級のメトロポリス(中心都市、大都市)。

2020年はオリンピックが開催されることで注目を集めていますよね。
 

でも、この東京、正確に言葉で定義すると「事実上の首都」というチョット曖昧な位置づけ。

「えっ、どういうこと?」と思った方は読んでみてね。

実は、江戸の発展についても諸説ある?

東京の旧称は江戸です。

戦国時代に終止符を打ち、徳川(江戸)幕府264年の礎を築いた徳川家康が、この土地を発展、拡大させていきました。
 

これには諸説あるようです。

ほぼ未開の寒村だったのを家康が1から整備していったという見方と、

家康が江戸に入る以前、扇谷(おうぎがやつ)上杉氏、後北条氏の時代にある程度は交通の要所が発展していたという見方。
 

どちらも、徳川家康や江戸城を築いたおうぎ扇谷(おうぎがやつ)上杉家の家臣、太田道灌について残された資料をもとに語られているので、業績を強調するためだったのではないかとも言われているためです。
 

基本、歴史というのは、ほとんど資料やそれに伴う発掘でしか事実を確認できません。

そして、残された資料が絶対正しいかというとそうではない場合もあります。
 

「歴史は勝者によって作られる」

有名な言葉ですよね。
 

ただ、どちらにせよ、家康が発展、拡大させたのは事実でしょう。

遷都(せんと)と奠都(てんと)はチョット違う?

長らく続いた泰平の世、徳川幕府の時代が終わり、明治政府となったときのこと。
 

1868年に大久保利通の建言により、江戸が東京へと改称されます。このときは東京府。

1889年からは東京市となり、現在の東京都となったのは1943年です。
 
 

徳川幕府から明治政府になって何が変わったかという大きな違いは武士が政権を握る時代から、

天皇を中心として政治を展開する時代へとなったこと。
 

天皇がもともといらっしゃったのは京都です。

この時代の大きな変わり目のときに、天皇を京都から大阪へ移すことを大久保利通が提言します。
 
 

新たに発足した明治政府の中心である薩長(薩摩藩と長州藩)は、

朝廷の旧習を一新して外交を進めたいという思惑があったようです。
 

しかし、公卿や保守派の激しい抵抗にあい断念。

江戸から東京へと改称になり、東京が東の京都、つまり東西両京という位置づけとなった1868年9月、

天皇は東京へ行幸します(到着は10月)。
 
 

「天皇が東京へ行ってしまうのではないか」と京都、大阪の人が不安になる一方、

「すぐに京都に還れば関東の人の人心を失う」と三条は早々の還幸を牽制。
 

いつ京都へ還るのかは様々な苦心があったようです。

結局、再び東京へ行幸することを約束し、同年(1868年)12月、京都に還幸します。
 

翌年の1869年3月に再び東京へ行幸しますが、このまま東京を拠点に活動することになるのです。

東京への行幸がそのまま遷都のようになっているので、奠都(てんと)と呼ばれています。
 

ちなみに遷都とは都を移すこと。奠都(てんと)とは都を定めること。

言葉の表現も微妙ですね。
 
 

京都の人にしてみれば、

「ちょっと東京へ行ってくる」と言われて見送ったのに、
 

「あれ?どういうこと?いつお還りになるの?」

というところではないでしょうか。

時代によって評価が違う歴史上の人々

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写真は、東京の両国にある徳川家康像です。

江戸を発展させ、東京の基盤を作った立役者の徳川家康ですが、なぜか東京には銅像がありませんでした。
 

平成五年三月、両国に江戸東京博物館が誕生すると氣運が高まり、翌年の平成六年四月に銅像が建立されました。

なぜ、明治、大正、昭和を経て、平成五年まで銅像がなかったのでしょう?
 

おそらくですが、明治政府にとって徳川家康は仇敵で、自分たちにとって認めたくない人物。
 

「歴史は勝者によって作られる」
 

この法則が大正、昭和を経て、平成になるまで働き、

東京での徳川家康の位置づけを微妙なものとしていたのではないでしょうか。
 

いろいろな見方があって当然ですが、戦国時代に終止符を打ち、東京の礎を築いたのは徳川家康です。

令和となり、来年の2020年は東京オリンピックがあり、世界中からたくさんの人たちが集まります。
 

歴史的に重要、貴重な場所はたくさんありますが、

そろそろ、この銅像を前にして「ありがとうございます」と伝えてみるのもいいかもしれませんね。
 
 

P.S.この銅像がある江戸東京博物館は、江戸の町並みを臨場感たっぷりに再現した場所です。

家康が発展させた江戸を体感できるので、ご興味ある方はぜひ!

江戸東京博物館