『ヤマトを想う心』
目次
「ヤマト魂」、「ヤマトの精神」、「ヤマトの心」、、、あなたにとっての「ヤマト(大和)」とは?
ヤマト、やまと、大和、、、
この言葉の響きに特別な「なにか」を感じるのは、日本人なら僕だけではないと思います。
太古より連綿と受け継がれてきた「ヤマト魂」、「ヤマトの精神」、「ヤマトの心」。
現在の今上天皇は初代神武天皇から数えて125代目となっておりますが、
ホツマツタヱを紐解くと、
それ以前に初代クニトコタチからウガヤフキアワセズまで12代のアマカミ(天皇)が位置づけられています。
ホツマだけではなく、さまざまな古史古伝に視野を広げると、見方も見解もいろいろとあるでしょう。
でも何が正しいという議論よりも、
悠久の歴史の中で、天皇という存在を中心に僕たち日本人へ受け継がれてきたのが「ヤマト魂」、「ヤマトの精神」、「ヤマトの心」であることは確かです。
現在、銀座で開催中の「ZEN展」に展示されている「ヤマトを想う心」という作品は、
その悠久の歴史の中でヤマトを想い、命を捧げたヤマトタケ、オトタチバナヒメ、ミヤズヒメの物語をもとにカタチとして表現したものです。
作者は【勾玉オルゴナイト工房】のデザイナー&クリエイター千葉由紀子さん。
彼女の作品には物語があります。
物語に込められた想いが、ときにそれは祈りとなり、作品に命を吹き込むのです。
細部にこだわる職人魂は、作品という物語や祈りの舞台を余すことなく創造し、
見る人の心に響く独自の世界感を表現します。
この記事では、
ヤマトタケ、オトタチバナヒメ、ミヤヅヒメの物語を「ホツマツタヱ」に沿ってご紹介しながら、
実際に、ZEN展で彼女の作品を見て、感じたことを書きました。
(※左から2番目が作者の千葉由紀子さんです。)
神話や歴史の話はいろいろな解釈がありますが、
作品というカタチを通して、垣間見ると、新たな発見があったりします。
物語が立体的に浮かび上ってくるという感じでしょうか。
この記事を読むことで、あなたの視点に新たな気付きが生まれるかもしれません。
ホツマツタヱで描かれるヤマトタケ、オトタチバナヒメ、ミヤヅヒメの物語とは?
ヤマトタケ(日本武尊)は景行天皇の皇子で、
反乱を鎮めるために熊襲、東国征討を行いました。
東国征討の際、上総に渡ろうとしたヤマトタケ一行の御船を襲った暴風雨を鎮めるために、
海に身を投じたのが妃のオトタチバナヒメです。
波は鎮まり、ヤマトタケ一行は無事に上総に上陸することができましたが、
大切な妃でもあるオトタチバナヒメを失うこととなります。
東国を平定したヤマトタケは、その後、尾張でミヤズヒメを娶ります。
「伊吹山に荒ぶる神がいる」と聞いたヤマトタケは、
剣をミヤズヒメのもとへ置いたまま(剣がなくても倒せると思い)素手で征伐へと向かうのですが、、、
荒ぶる神(ホツマではイフキ神)に祟られ、命を落とすことになるのです。
ミヤズヒメは亡きヤマトタケが残していった神剣(草薙剣または叢雲剣)を守り、熱田神宮を建立します。
ヤマトタケを愛し、命を捧げて尽くしたオトタチバナヒメとミヤズヒメ。
それは同時にヤマト(日本)という存在そのものを想う心でもありました。
ホツマにはこのようなエピソードが載っています。
ヤマトタケのために昼飯を用意して、息吹山から帰るのを待っていたミヤズヒメは、
あたかもこの世にヤマトタケが存在するかのように、そのときと同じものを用意します。
「ありつよの アイチダにまつ キミがひるめし(在りつ世の 愛知田に待つ キミが昼飯)」
ミヤズヒメがこの歌を三度宣ると、ヤマトタケは神となり白鳥として姿を現すのです。
ヤマトタケを、すなわちヤマトを救うために海に身を投じたオトタチバナヒメ。
伊吹山へ向かったまま還らぬ人となったヤマトタケ。
そして、ヤマトタケが残した神剣を守り、亡きヤマトタケを想い、昼飯を用意するミヤズヒメ。
肉体があっても、なくても、変わらずに生き続けている三人の想い。
個人的な愛、もちろん、それもあったでしょう。
でもそれを超え、ヤマトという存在のために命を捧げた三人の儚く、深い、深い愛の物語が、
この作品「ヤマトを想う心」にはあります。
神剣をしっかりと守るように、巻きついている白龍はミヤズヒメです。
近くで見ると、「なんて優しい表情をしているのだろう」と感じ入ってしまいます。
右手にはしっかりとタマ(魂)が握られていますが、中には、ガンズ(五次元生命体)とヤマトタケを祀る成海神社の御神水。
そして、Essence Showerの「YAMATO SPIRITS(ヤマト魂)」のエッセンス。
これは個人的に感じたことですが、龍が持っている玉を如意宝珠(にょいほうじゅ)と言います。
如意宝珠は「意のままに願いを叶える玉」。
「ヤマト魂が永遠に続き、受け継がれますように、、、」
そんな願いが込められているようにも感じました。
左の波は、海に身を投じたオトタチバナヒメ。
そして、左右3つずつ浮かぶ勾玉は、名もなき神様たち。
名の知られた神様だけではなく、日本のために命を捧げてくださった神々(方々)はたくさんいます。
全体を包むような円で表現された海は、鮮やかなブルーとエメラルドグリーンで彩られ、まるで地球そのものにも見えます。
そして、僕には、その中央に位置する神剣と白龍(神剣をしっかりと守っている白龍)が、
日の本の国、日本列島そのものとオーバーラップする。
「ヤマトを想う心」それは、日の本の国、日本そのもの。
そして、「ヤマトを想う心」を受け継ぐべき、この時代、このときに、日本人として共に生きている僕たち。
そんな僕たちへの想いが詰まっているこの作品をぜひ直に、たくさんの人に観てほしい。
そう、心より思います。
【第44回 ZEN展(銀座選抜展)】は3月31日まで。
ご都合が合う方はぜひ、制作者である千葉由紀子さんの想いを直に聞いてみてください。
きっと、直に聞くと、
そして何より、直に観て、感じることで、
僕がここに書いたこと以上のことが受け取れるでしょう。
千葉由紀子さん〈在郎予定日〉
30日(土)11:00~12:00
31日(日)11:00~16:00
P.S.数量限定で物販もあります(写真参照)。
◎勾玉ストラップ(1個500円)・・・ヤマトタケルを祀る「成海神社」の御神水、ミヤズヒメを祀る「氷上姉子神社」の御神水、オトタチバナヒメを祀る「入海神社」の御神水で清めた水晶を入れたオルゴナイトです。
◎勾玉みくじ(1個500円)・・・勾玉オルゴナイトのストラップ入り御籤です。金色の渦入り勾玉には伊勢の御神水で清めた水晶、銀色の渦入りの勾玉には出雲の御神水で清めた水晶が入っています。全8色でメッセージ付きです。
◎盛り塩型オルゴナイト(2個セット1500円)・・・お塩の神様シオツチノオジを祀る「鹽竃神社」の御塩と御砂を入れたオルゴナイト。右巻と左巻の渦を入れ、底面にはヲシテ文字で「トホカミエヒタメ」「アイフヘモヲスシ」が筆入れしてあります。
僕は勾玉ストラップを購入しました!
全体的に、あまり数がないので欲しい方はお早めに。
創造性豊かな作品を次々に生み出し、進化し続けるデザイナー&クリエイター千葉由紀子さんのサイトはこちら。
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