『西へ、西へ、南へ、西へ』~青春18切符4日間の旅①(静岡県・瀧川神社編)

『西へ、行こう』

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「令和」

新たな元号が発表された翌日、ふと、西へ旅に出ようと思いました。
 

スケジュール的にタイミングがよかったのもあります。

春分の日に京都へ行った帰りに、購入した青春18切符の残りがあと4回。
 

「これを使うタイミングをいつにするか?」

様子を伺っていました。
 

4月1日の新元号発表を聞いて、ちょうど仕事のキリがよかったこともあり、

「明日から、4回分ある18切符を全部使って、出来るだけ西へ行こう」

そう思ったのです。
 

いくつかピンときている場所はありました。

でも、それはハッキリとした感じではなかったので、決めるのは出発してから。
 

変更自由、予定は未定。

行き当たり、バッチリ。
 

そんな旅もたまにはいいのではないかと感じていました。
 
 

新幹線や飛行機を使わないので、確かに時間はかかります。

効率という視点から見ると、とてもいいとは言えません。
 

でも、目的地を味わうだけでなく、その途上、全てが旅という時間であり、空間です。
 

「とにかく、直感に従って、ハートに従って旅をする」

ルールと言うと大げさですが、

これだけが、この旅のルールです。
 

そして、このルールに従ったからこそ、素晴らしい出会いや、不思議な展開を体験することができました。
 

青春18切符4回分を使って西へ行く旅。

さてさて、どんな展開になったのでしょうか?

とにかく、始発で西へ

出発は4月2日(火)、4時49分の始発の電車です。

東京駅で5時20発の東海道線 沼津行きに乗り換えます。 
 

電車の中で、どこで途中下車しようかとスマホで電車の行程を見ていると、パッと目についたのが三島駅

脳裏に浮かんだのが瀧川神社です。

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瀬織津姫が御祭神の神社で、

2月の終わりにホツマツタヱ研究家のいときょう先生のにんげんクラブ主催のツアー

『いときょう先生と行く!古代史ホツマツタヱの旅Ⅱ』~瀬織津姫(せおりつひめ)ゆかりの地~

で一度訪れているところです。
 

瀬織津姫(セオリツヒメ)は、長い間、存在を消されてきた謎の神様。

コノハナサクヤヒメ、イチキシマヒメ、ミズハノメ、ククリヒメ、弁財天などなど、本当にさまざまな神様と同一視されてきました。

神社の御祭神にその名を載せていた神社も変えざるを得ない圧力がかかり、泣く泣く変えたというお話もあるようです。
 

神道の重要な祝詞とされている「大祓詞」。

この中に、祓戸大神の一柱の神様として瀬織律姫の御名前が載っているのはご存知の方も多いのではないでしょうか。

高山の末
低山の末より
佐久那太理に落ち多岐つ
早川の瀬に坐す。
瀬織津比売と伝ふ神
 
 

記紀(古事記、日本書紀)には登場しませんが、

日本書紀の神功皇后の段に登場する「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ)」は天照大御神の荒魂のことであり、

これを瀬織津姫だという説もあります。
 

この長い名前の最後に「向津媛命(むかつひめ)」とありますよね?

このお名前、ホツマツタヱに登場するんです、セオリツ姫として。
 

ホツマツタヱでは男性神であるアマテルカミのお后として登場して、さまざまなエピソードも残っています。

すなおなる セオリツヒメの

みやびには キミもきさはし

ふみおりて あまさかるひに

ムカツヒメ ついにいれます

うちみやに
 

素直なる、せおりつ姫(サ・南のスケ)のミヤビ(雅)なお振舞いに感動され、キミ(アマテルカミ)は思わずきざはし(階段)を踏み降りてしまいます。その天下がる日に、せおりつ姫をムカツ姫と讃え呼び、ついに内宮(正室)に入れるのでした。

引用:やさしいホツマツタヱ 天照大神のお后 ミハタの六ー七/いと きょう著 P27

瀬織律姫をお祀りする瀧川神社へ

瀧川神社は、禊の神様と言われるセオリツヒメが祀られているのを彷彿させるような場所です。

瀧の音、川の音に耳を澄ませているとあらゆるツミ、ケガレが祓われていくかのよう。
 

2月に初めて訪れてから、「もう一度、あの場所へ行ってみたい」と感じるようになっていました。

目をつむると、あのときの光景、感覚が鮮明に蘇ってきます。
 

なんとなく、セオリツヒメに呼ばれているような気がするのです。
 

7時23分、三島駅着。

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空気はヒンヤリしているけれど、快晴で、深呼吸すると新鮮な空気が体内を循環します。
 

瀧川神社までは徒歩で移動です。

バスでも行けますが、約40分、歩けない距離ではありません。
 

今回の旅は、訪れた土地をなるべく歩きたいとも思っていました。

でも、実際に歩いてみると、思っていたよりはハードでした。
 

とはいえ、先日芦ノ湖一周22キロ、6時間歩いたことに比べれば大したことはありません(『冨士御法家 同氣会 箱根芦ノ湖巡り』)。
 

住宅地の間の細い道、アップダウンがある道を進んで行きます。

つきみばしを渡り、

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田園風景が見えてきます。

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右手に菜の花畑があり、

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少し遠目に見ながら、さらに進むと山田川自然の里の看板があり、

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さらに先を進むと、瀧川神社の看板があります。

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少し遠目に、のどかな自然の風景に溶け込んでいるかのように建っている御社と鳥居が見えます。

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近づいていくと、瀧の音が徐々に大きくなってきます。

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遠目には分からなかったのですが、掃除をしている方がいらっしゃいました。
 

一礼して鳥居をくぐりると、その方は僕に気づき、

「遠くからいらっしゃったのですか?」

と話しかけてきました。
 

「東京から来ました」

と僕が言うと、

気さくで穏やかな印象のご婦人は「そうですか」と微笑えみながらうなずきます。
 

「先月、こちらの神社に来たことがあって、とてもいいところだなあと思って」

と僕が言うと、
 

「もしかして奉納演奏ですか?」

と聞き返してきたので、
 

「あっ、奉納演奏の前の日です。ホツマツタヱのいときょう先生のツアーがあって。加ヶ見さんという方にご案内していただきました」

と答えると、ご婦人は加ヶ見さんをご存知のようで、
 

「加々見さんにいろいろ教えていただきました?この神社のこととか、作法のこととか」

と聞いてきたので、
 

「はい、すごく詳しく教えていただきました」

と僕が言うと、
 

「私もいろいろと教わりました。お辞儀の仕方や、お願いごとはしてはいけない。まずは感謝を伝えることとか」

とご婦人は話してくれました。
 

話を伺っているとご婦人は、1月から瀧川神社にお百度参りをしているらしくて、あと半月、4月の中旬くらいで終える予定なのだそうです。

お百度参りにきて、お掃除をするということを毎日繰り返されているようでした。
 

御主人のお仕事の関係でドイツに住んでいたこともあるというご婦人は、

「すごく素敵なところでしたよ。でも、当たり前だけれど、どこにいってもそこに住んでいる人がいて、生活があって。そういうのをいろいろと見ていると、今は特別にどこかへ行きたいとはあまり思わなくなりましたね」

と微笑みながらおっしゃっていました。
 

30分くらいお話をしていたでしょうか。

ご婦人は、「では、ごゆっくり」と会釈をし、御社に一礼すると、家に帰っていきました。
 
 

手水舎で手と口をすすぎ、

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拝殿へと向かいます。

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リュックを置き、腰に巻いていたダウンをその上へ置くと、お賽銭を入れ、手を合わせます。

右手には瀧がありますが、目をつむり、手を合わせていると、その音がより深いところまで響いてくるのを感じます。
 

「また参拝のご縁をいただきありがとうございます」

そう心の中で伝えて、しばらく手を合わせていました。
 

瀧の音があらゆることを洗い流してくれるかのようです。
 

一瞬、心地よい、優しい風がフッと吹くと、

「よくきましたね」

そう声をかけられたような感じがしました。
 

参拝を終え、右手にある瀧の方へと向かいます。

この瀧には不動明王がいらっしゃり、同じように手を合わせていました。

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太陽の光が眩しいくらいの輝きを放ち、思わず写真や動画をたくさん撮ってしまいました。


 

天から大きな光の幕が降りてくるかのように、たくさんの光の粒子が降り注いでいます。
 

しばらくそこに立ち、目をつむり、降り注ぐ眩い限りの光の粒子と流れる瀧の音に耳を傾けていると、

肉体の周りを覆っている隔たりみたいなものが溶けていき、意識がブワっと拡大していくような感覚になりました。
 

この感覚、神社でたまになるんですが、何とも言えない気持ちよさがあるんですよね。

チョット、言葉で表現するのがムズカシイのですが。
 

僕たちは、もともと広大だった意識を肉体の中へと抑えこんでいます。

魂は身体の中にあるとずっと思っていましたが、どうやらそうではないらしい、というのが最近の僕の見解です。
 

実際は、カラダの外へもっと、もっと広がっていて、広大な魂(意識)の中にカラダがあると言うのが正しいのかな、と。
 

本来の自分を思い出す、もともとある自分へ還っていくというのは、

この抑えこんでいる意識を拡大して、本来あるがままの広大な意識の自分とつながっていくことなのだと思います。

そして、そこは全てとつながっているところ。
 

だから、僕たちがすることは、本当の自分の意識との繋がりを取り戻し、それを確固たるものにしていくことなのでしょう。
 
 

でも、これが中々難しい、、、

なぜなら、僕たちには自我があり、執着があるから。
 

素直に意識を拡大して、広がっていけばいいのですが、

広がっていこうとすると、自我や執着に足を取られたりして。
 

広がったら、広がったらで、今までの自分がいた領域(安全地帯)の外に出るわけです。

今までに経験したことがないような、想定外のことが起こったり。

怖いからやっぱり引き返そう、となったり(笑)
 

自我って、あまりいい意味で取られなかったりしますが、

僕たちが、普段いる領域(安全地帯)から外に出ないように守ってくれている存在でもあるんですよね。
 

意識を拡大していくというのは、ありきたりの日常から冒険に出るようなもの、と捉えてもいいのかもしれません。
 
 

瀧川神社で、意識が拡大したような感覚を得たのは、セオリツヒメのお陰だと思います。

祓い清めの女神ですからね。
 

僕のカラダを覆っている隔たりが祓い清められたことで、(一時的に)ストッパーが外れたのではないかな、と。
 
 

それにしても降り注ぐ光の量がすごい。

位置を変え、御社を左斜め方向から撮ると、御社にも広大な光の粒子が降り注ぎ、光の幕が包み込むかのようです。


 

時間を見ると9時15分頃。

三島駅を10時頃に発つ予定なので、そろそろかなともう一度、御社と不動明王に一礼して、瀧川神社を後にしました。
 

写真や動画を撮りすぎたからか、スマホの電池があと15%くらい。

少し足早に三島駅へと向かいました。
 

駅に着いたのは9時50分くらい。

ここで、少し遅い朝食を取り、10時12分、三島発、静岡行きの電車で先へと進みます。
 

旅はまだまだこれから。

予想外、想定外の展開も(笑)

『西へ、西へ、南へ、西へ』~青春18切符4日間の旅②(愛知県・氷上姉子神社編)


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